一期一会を大切に。

2015.04.20更新

平成27年4月13日,福井地裁において,センターラインをはみ出した側の助手席の男性が死亡した事故について,対向車線を走行していた対向車側にも損害賠償責任を認める判決が出て,ニュースになりました。

私も丁度,さいたま地裁川越支部において,これと同様に,対向車が飛び出してきた交通事故の刑事事件の弁護をしたことがあります。その事件で,裁判所は「対向車両と遭遇するや,進路右側に右転把することを予測することは極めて困難であり,被告人に◆車両の動静について予見義務ないし予見可能性があったとはいえない」と判示し,無罪判決としました。

普通の感覚から言えば福井地裁の判決は奇異に感じられると思いますが,この事件は民事事件で,自賠法の運行供用者責任の成否が問題になっていることがミソです。

同法では,自動車の所有者等の方で,「自己及び運転者が自動車の運行に関し注意を怠らなかつたこと」「被害者又は運転者以外の第三者に故意又は過失があつたこと」「自動車に構造上の欠陥又は機能の障害がなかつたこと」の3つの免責要件を立証しなければならず,立証責任が転換されています。そのため,福井地裁の判決のように対向車側の過失を認めない一方で,対向車側が無過失の立証が出ていないとして,責任を認めるということもあり得るというわけです。

しかし,理論的にはそうだけど。。。という感じはします。実際,センターラインオーバーの事故について,免責を認めた裁判例は過去に何件もありますので,事案を見ないと何とも言えないところです。恐らく控訴すると思いますので,控訴審の判断が気になります。

 

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投稿者: 弁護士甲斐伸明

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