一期一会を大切に。

2014.11.28更新

 犯罪の発生当時,テレビ,新聞,ニュースサイトなどで報道された犯罪についてのウェブサイト上の記事は,削除できないと思っている人もいると思いますが,一定の場合には削除が可能です。

 人の犯罪行為に該当する前科等を,実名を使用して公表することが不法行為を構成するか否かは,その者の生活状況,事件それ自体の歴史的または社会的な意義,当事者の重要性,社会的活動や影響力について,その著作物の目的,性格等に照らした実名使用の意義及び必要性をも併せて判断すべきであり,その前科等に関わる事実を公表されない法的利益が優越する場合には,その公表によって被った精神的苦痛の賠償を求めることができるとされています(最判平成6年2月8日民集48巻2号149頁参照)。

 そして,インターネット上の過去の犯罪報道記事についても,この「新しく形成している社会生活の平穏を害されその更生を妨げられない利益」を理由に削除請求が出来ます。

 したがって,犯罪の軽重,処分の内容,事件の発生当時からの時間の経過,その者の生活状況など,例えば,刑の執行猶予期間も経過して,社会復帰を果たすべく就職活動をしているのに,ウェブサイト上に残っている犯罪報道の記事の影響で,内定を取り消されたり,そもそも,書類審査だけで何十社も落とされてしまうといった場合,削除が認められる場合があります。

 以上は,裁判手続を想定した判断方法ですが,新聞社のサイト,ブログ,各種電子掲示板などの任意の削除請求では,あまり厚く論じなくても比較的容易に削除に応じてくれます。

 インターネット上に残ったままの前科などの犯罪記事でお困りの方はお気軽にネット記事弁護士相談室までご相談下さい。 

 

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弁護士 甲斐 伸明

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投稿者: 弁護士甲斐伸明

2014.11.20更新

 2ちゃんねるの記事の削除請求については,従前は,2ちゃんねるの管理会社(パケットモンスター)を相手に削除の仮処分を申し立てて,仮処分決定の正本をPDFにして有料サーバーにアップロードし,そのURLを2ちゃんねるの削除依頼のスレッドに掲載するという流れが定着していました。

 しかし,現在,2ちゃんねるの運営側の内紛で,2ちゃんねるは,ドメインが「2ch.net」と「2ch.sc」の2種類になり,従前の「2ch.net」の管理会社はレースクイーンインクとなり,西村博之氏が新たに開設した「2ch.sc」の管理会社がパケットモンスターです。

 削除請求の方法は,「2ch.sc」の場合は,従来の方法と同様仮処分決定を得て,掲示板上で削除依頼をします。「2ch.net」の場合は,平成26年8月下旬に発表された2ちゃんねる削除体制によりメールでも削除に応じるようになりました。 

 これまで実際に,何件か,メールで削除請求してみましたが,割合と簡単に応じてもらっています。早ければ即日です。

 仮処分命令を得た案件は当然ですが,そうではない,メールでの任意の請求でも応じてくれています。

 現状で注意が必要なのは,削除請求に関しては,管理会社がレースクイーンインクに変更になってから,東京地裁を始めとする裁判所は,無審尋の上申書を出しても,原則として認めません(発信者情報開示請求はログの保存期間の関係で認められます)。

 ただ,地方の裁判所では,無審尋で削除を命じてくれたところもありました。

  また,レースクイーンインクは日本の主たる業務担当者が不明なので,管轄裁判所は依頼者の住所地の裁判所になり,必ず東京地裁でできるわけではありません。

 

2ちゃんねるの記事でお困りの方はお気軽にネット記事弁護士相談室までご相談下さい。

 

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 平成29年10月3日追記

 2ちゃんねるは5ちゃんねるになりましたので,併せてこちらの記事をご参照下さい。

 

 

 

投稿者: 弁護士甲斐伸明

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